ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

海の元気をもらいましょう!

No.4

2001年6月1日

管理栄養士 鶴見 香

 じめじめとした梅雨の季節になってきました。この梅雨が明けると暑い暑い夏がやってきます。夏に向かってのこの時期、ダイエットをはじめようと考えていらっしゃる方も多いことでしょう。夏の暑さも重なって、体調をくずしやすい時期でもありますね。
そこで、今回は、栄養的にもおいしさにおいても夏バテにもダイエットにも、この時期おすすめの旬のお魚を紹介しましょう。

katsuo
『かつおの旬!』

fish
その名も『かつお』。イワシなどのえさを追って群れをなし、温かい水域を好んで、日本近海を回遊しています。遊泳速度は毎秒6~7m、なんと最高27mだそうです。速いですね。かつおの姿からも想像できます。
 4月から5月の『初がつお』は爽やかな季節の訪れを告げるように、かつおらしい風味が強く、脂が少ないさっぱりとした味わいです。これから夏にかけて漁獲も最盛期になります。
 10月頃本州の北端まで北上すると、今度は温かい水域を求めて南下します。トロカツオとも呼ばれる脂ののった『戻りがつお』です。苦手な方でも食べやすく、まぐろのトロに負けないおいしさだそうです。
  かつおは、ほぼ1年を通して食べることができますが、漁獲も最盛期になる6月~7月のこの時期、手ごろな値段で出回わります。

katsuo
『おいしいかつおは、鮮度が命!』

fish
 かつおの身は、新鮮なときは透明感のある鮮やかな赤色をしています。傷みやすくて時間がたつにつれ、透明感のない黒っぽい赤色へと変化していきます。
 触ってみて身にしまりのないものは避け、鮮やかな赤色をしたかつおを選びましょう。そして、体長よりも幅や高さがあって丸々と太ったかつおには、脂がよくのっていておいしくいただけるそうです。 新鮮なうちに早めに食べましょう。

katsuo
『海の元気!』

fish
 かつおの主成分はたんぱく質です。アミノ酸バランスもよく、良質のたんぱく質と評価されています。ビタミンB群やD、カルシウムや亜鉛、赤身の魚に多く含まれる鉄などが豊富です。大海原を元気に泳ぎまわっているかつおには、海の元気がたっぷりつまってます。
 お子さんの発育にも大切な栄養素も含まれていますので、子供たちにこそしっかり食べてほしい魚ですね。 旬の味わいを楽しむには、最高のこの時期です。海の恵みを味わいましょう。