今回は、前回ご紹介した 豆腐づくりの残り物「おから」についてご紹介致します。
おからの栄養価
おからは豆腐作りで出る残り物と思ってあなどっていませんか?実は不足しがちな栄養素がたっぷり含まれています。
おから等の栄養価(100g中)
食物繊維 | カルシウム | 鉄 | |
おから(卯の花小鉢約2杯分) | 9.7g | 100mg | 1.2mg |
豆腐(約1/3丁) | 0.4g | 120mg | 0.9mg |
豆乳(約コップに1/2杯) | 0.2g | 15mg | 1.2mg |
こんなにも栄養満点のおからですが、豆腐作りで出たおからはどこへ行っているのでしょうか?
おからの行き先
現在、約15,000軒の豆腐業者があり、年間約80万トンものおからが排出されています。
排出されたおからは・・・
◎ 畜産業者による処理される
◎ 産業廃棄物処理業者による埋め立て処理される
◎ 焼却処理される
また、現在ではおからを、スプーンやフォークなどに加工して再利用するという動きもあるようですが、栄養満点の「おから」が廃棄物扱いをされて、ほとんど 食卓に上っていないのが実際です。そこで、おからを美味しく食べるレシピを1つご紹介したいと思います。
◆ おからのパウンドケーキ ◆
お菓子等におからを使う場合、おからの匂いが気になるので、乾燥させてから使う場合がほとんどですが、乾燥作業がなかなかの手間です。そこで、生のおからを牛乳に浸してみましょう。おからの臭みがとれ、簡単におからをお菓子に使うことができます。
簡単に作れますので、是非お試しください。
【材料】パウンド型1個分 | ||
おから 牛乳 卵 砂糖 バター 小麦粉 ベーキングパウダー レーズン くるみ ブランデー (ラム酒でもOK) | 100g 100ml 2個 100g 100g(無塩バターがあれば無塩の方がよいでしょう) 140g 小さじ1 60g 40g 大さじ2(お好みで調節してください) |
【作り方】
1) くるみは160℃のオーブンで6分間加熱しておきます。
冷めたら、適当な大きさに割り、レーズンと一緒にブランデーに漬け込んでおきます。
前日にこの作業をしておくと、ブランデーが染み込んでよいでしょう。
2) 小麦粉・ベーキングパウダーは一緒にし、振るっておきます。
3) おからを牛乳に浸しておきます。(15分位浸けておけば十分です)
4) オーブンを160℃に予熱しておきます。
5) バターを湯せんで溶かし、砂糖を加え泡だて器で白っぽくなるまでよく混ぜます。
6) 卵をよく溶きほぐし、少しずつ加えます。
※一度にたくさん加えると、生地に卵がうまく混ざらず分離し、
出来上がりが粗くなってしまいます。
7) ①の浸していたブランデーを加えます。
8) ②を2回に分け加えサックリ混ぜます。
9) 小麦粉が7割くらい混ざったところに ①のレーズン・くるみと③を加え混ぜます。
※くるみとレーズンに軽く小麦粉を振りかけておいてから加えると、
焼いている間に下に沈みにくくなります。
10) クッキングシート等を敷いた型に生地を流し入れ、160℃で45分程度
焼きます。
※オーブンにより、焼き上がり時間が異なってきますので、
竹串を刺して生地が付いて来なければ焼き上がりと考えて下さい。