ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

春の食材「菜の花」

No.26

2005年3月2日

管理栄養士 杉田 恭子

3月に入ると様々なところで草が芽吹き、花が咲き始め、春の訪れを感じられるようになります。春の花には色々とありますが、私は、菜の花が大好きです。黄色いじゅうたんのような花を見ていると心がなごみ、また、食べてもおいしい菜の花。私達の食卓に登場する菜の花は、花が咲く前の栄養をたっぷり蓄えたつぼみの時点で摘み取ったものです。今月は目でも、舌でも楽しめる菜の花についてとり上げます。
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栄養価

菜の花は「緑黄色野菜」に分類される野菜で、食卓にとり入れて頂きたい野菜となります。とても栄養価が高く、カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、鉄などに富んでいます。
カルシウム、鉄は共に日本人には不足しやすい栄養素ですので、両方補える菜の花はまさに栄養満点の野菜と言えます。

菜の花の仲間

菜の花はアブラナ科で、仲間には、キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、ケール、カリフラワー、ダイコン、ハクサイ、カブ、コマツナ、チンゲンサイ、ワサビなどがあります。
今、アメリカではこれらのアブラナ科の食べ物に注目が集まっています。アメリカ国立ガン研究センターは、ガン予防を目的とした「デザイナー・フーズ・プログラム」という食品の計画研究を行い、ガン予防の可能性のある食品を約40種類ピックアップしています。そして、それを重要度によって並べ、「デザイナー・フーズのピラミッド」というものを作成しています。その中でアブラナ科の野菜は、「積極的に食べたい野菜」として紹介されています。

foodpiramido

アブラナ科野菜のパワー

アブラナ科の野菜には主として「イソチオシアネート」という成分が含まれています。これは、野菜の辛味成分のことで、唯一アブラナ科の野菜にだけ含まれています。特にワサビや大根などの辛い野菜ほど多く含まれています。
イソチオシアネートには、ガン細胞の発生を抑制する働きがあることが、最近の数々の研究で発表されています。
またイソチオシアネートは血液をサラサラにし、血栓を予防する働きがあります。コレステロールや血圧が気になる方には、特にとって頂きたい野菜です。

イソチオシアネートの摂取を高めるために

よく噛むことで、イソチオシアネートの摂取が高まりますので、よく噛んで食べるようにしましょう。


~栄養たっぷり!菜の花を使ったレシピのご紹介~

<菜の花と生ハムのぺペロンチーノ>

【材料】2人分
・スパゲティ 
・塩  
・菜の花 
・生ハム 
・オリーブオイル  
・ニンニク 
・唐辛子

200g
大さじ1と1/2
1/2束(60g程度)
4~5枚
大さじ4 
大1片
1本
pasuta


【作り方】
① 菜の花は洗って、3等分にしておきます。
② 生ハムは食べやすい大きさに切っておきます。
③ ニンニクはスライスしておきます。
④ 唐辛子は種を取り除き、輪切りにしておきます。
⑤ 鍋に水2リットル、塩大さじ1と1/2を入れ、火にかけ沸騰したら、パスタを茹でます。
  硬めに茹でておくのがポイントです。
⑥ フライパンにオリーブオイルとニンニクと唐辛子を入れ、弱火で火を通します。
⑦ パスタが茹で上がる直前に、鍋に①を入れパスタと一緒に茹でます。
  (茎の部分を少し早めに茹で始めると茹であがりが全体的に均一になります)
⑧ 茹で上がったら、ザルにあけます。(茹で汁はとっておいてください)
⑨ ⑥のニンニクがきつね色になったら、⑧とおたまに1杯程度のパスタの茹で汁を入れ、
  全体をよくからめます。
⑩ 味をみて、塩気が足りないようであれば、お好みで塩を足してください。
⑪ 皿にもり、最後に生ハムを散らして出来上がりです。