ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

いのちの源「水」

No.28

2005年8月8日

管理栄養士 杉田 恭子

暑い夏がやってきました。熱中症の予防の為にもこまめな水分補給が重要となります。人間の体の60%は水分です。この体内の水分が2~4%程度失われただけで脱水症状になってしまいます。これほど、体に重要な水。今回は、「水」についてご紹介いたします。
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硬水と軟水

一般的に水1リットル中のカルシウム+マグネシウムの量で硬水・軟水に分けられています。
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硬水と軟水の使用比較

●硬水
①水道水:ヨーロッパ、アメリカなどniku
②コーヒー:苦味が強いコーヒー
③料理:洋風料理に合う
    パスタ→コシが強くなります
    肉料理→アクを取り除きやすくなります
④その他:運動後のミネラル補給       
     汗と共に失われるミネラル分を補給することができます。

●軟水
①水道水:日本
②コーヒー:まろやかなコーヒー
③料理:和風料理に合うだし汁、和風の煮物、ご飯nimono
④その他:肌にやさしい
     軟水は、石鹸の泡立ちがよく、肌への刺激も少ないのでやさし
     く洗い上げることができます。


水分補給のタイミング

① 朝起きてすぐasa
寝ている間に、汗として水分が失われています。また、起きてすぐに水を
飲むことで胃腸が目覚めます。特に便秘がちの方は、朝起きぬけに1杯の水を習慣にしてみましょう。

② 運動前・外出前
「のどが渇いたな」と思った時は、すでに体の水分が失われています。運動の予定や外出の予定がある場合は、予め水分を補給しておくようにしましょう。運動前はあまり直前に水分をとると逆に体に負担になることもあるので、運動の30分前までに水分補給をしておくように心がけましょう。

③ お酒を飲む前後osake
お酒を飲むとアルコール分解による脱水作用で、水分の必要量が上昇します。したがって、アルコールを飲む場合は予め水分を補給しておき、アルコールを飲み終わった後の水分補給も忘れないようにしましょう。

④ お風呂上り
お風呂に入っている間に、たくさんの汗をかいているので水分が失われてhuroいます。お風呂あがりにコップ1杯の水を心がけましょう。

⑤ 寝る前
①でもご紹介いたしましたが、寝ている間の脱水に備える為に、予め寝る前に水分を補給しておきましょう。ただし、飲みすぎてしまうと、寝ている間にトイレに行きたくなってしまったり、翌日のむくみの原因になってしまいます。コップ1杯程度までにしましょう。


1日の水分摂取適量

1日に摂取が必要な水分量
●体重1kg当たり:30~50ml
飲み物としてとる水分の他に、食事より700~1000ml程度の水分をとることができます。
食事からの差し引き分を飲み物としてとるようにしましょう。
夏場や運動の際には、汗で大量に水分が失われますので、計算値以上に水分を補給するように心がけてください。


長時間の運動時の水分摂取

汗からは水と同時に塩分も失われますので、長時間の運動の際には水分の補給と共に0.1~0.2%程度の食塩を補給して頂くことが重要となります。
最近では様々なスポーツドリンクなどが販売されていて、それらをご活用頂くのもよろしいですが、甘みがある分カロリー過剰になってしまうことがありますので注意が必要です。


塩分補給の為の食品

カロリーを控えて、水分補給、塩分補給を行うのに適した食材「梅干」をご紹介致します。
●梅干
梅干には塩分の他に、疲れをとるクエン酸が含まれていますのでこれからの時期にピッタリの食材です。
水分の補給時に1粒召し上がるとよろしいでしょう。カリカリ小梅などであれば、個包装になっているので持ち運びも邪魔にならずによろしいでしょう。
また、冷たい飲み物ばかりで水分補給をしていると体を冷やしてしまいますので、温かいお茶に梅干入れて飲むのもおすすめです。


※注意 何粒も食べると塩分過剰になってしまいますので普通の大きさの梅干であれば、1日1粒までにしましょう。また、梅干の中には添加物などを多く使ったものもあります。購入の際は包装を確認しましょう。