特定保健用食品についてのご紹介、第3回目の今回は「血圧が高めの方の食品」についてご紹介致します。
血圧が高いと・・・
高血圧とは血管を流れる血液が血管壁に与える圧力が高い状態を言います。高血圧の人は全国で3000~3500万人と言われています。高血圧は、自覚症状はありませんが、徐々に血管がダメージを受け、しやなかさが失われ、傷が付きやすく、動脈硬化が起こりやすくなります。日本人の3大死因は「がん」「脳血管疾患」「心疾患」ですが、そのうち「脳血管疾患」「心疾患」は高血圧が誘因となります。その為、高血圧はサイレンとキラーとも呼ばれます。高血圧の原因は肥満・塩分過剰・過度の飲酒・タバコ等生活習慣に関するものが多くあります。また、加齢に伴い高血圧のリスクはさらに高くなります。
血圧が高めの方の食品とは?
血圧が高めの方の食品に利用される成分としてはペプチド類と杜仲葉配糖体の2つがあります。ペプチド類を利用した食品は、血管収縮作用のある物質(アンジオテンシンⅡ)の生産を低下させることで、血圧を下げる物質(ブラジキニン)の分解を防ぎ、血圧上昇を抑制する作用があります。杜仲葉配糖体を利用した食品は副交感を刺激し、末端の動脈の筋肉をやわらげることで、血管を拡げて血圧を下げる作用があります。
○商品例
・飲料
・味噌汁
・スープ など
○利用されている成分
・ラクトトリペプチド
・カツオ節オリゴペプチド
・バリルチロシンを含むサーデンペプチド
・カゼインドデカペプチド
・杜仲葉配糖体(ゲニポシド酸)
(2006年6月9日現在)
注意点
○とるタイミング
多くの商品では、特にとり方のタイミングは定めていないようです。ただし、商品の中には酸味が強い商品もありますので、胃腸が弱い方が空腹時に利用すると胃腸に負担がかかってしまう場合がありますので、そのような場合は空腹時を避けて頂くとよろしいでしょう。
○血圧が正常の方や低血圧の方がとると…
血圧が正常の方や低血圧の方がとっても、血圧が下がってしまうことはありませんので、高血圧でない方でもとることができます。
○注意が必要な方
高血圧の治療中の方、妊娠中の方はご利用前に、
医師に相談するようにしましょう。
○商品のカロリー
甘みが強い商品など、カロリーがしっかりとある商品もあります。健康の為にと飲んでいるつもりが、カロリーオーバーになってしまうこともありますので、商品のカロリーをよく確かめて、とり過ぎに注意しましょう。