キウイフルーツは「簡単に食べられる」「価格も安い」「1年中手に入る」ということで、常備フルーツとして、買い置きをされている方も多いのではないでしょうか。
また、キウイフルーツといえば「ニュージーランド」という印象がありますが、原産地はニュージーランドではなく、さらに、輸入果物のイメージがありますが、実は市場に出回っているうち1/3程は日本産であることをご存知ですか?
暑くなった今の季節には冷たく冷やしたキウイフルーツは格別です!今回は、キウイフルーツについて取り上げたいと思います。
キウイフルーツの歴史
現在、輸入キウイフルーツの9割以上はニュージーランド産です。その為、『キウイフルーツ=ニュージーランド』のイメージがありますが、キウイフルーツの原産地は意外にも日本のお隣の中国です。
1900年初めに、旅行で中国を訪れたニュージーランド人によって持ち帰られ、ニュージーランドで広まりました。この時は「チャイニーズ・グースベリー」という名前で紹介されたそうです。
その後、ニュージーランドでの栽培が本格化し、アメリカに輸出されることになりました。
当時、戦争でアメリカと中国の関係が悪化していた為「チャイニーズ・グースベリー」という名前は適さないということで、ニュージーランドの国鳥である『キウイバード』に外観が似ていることから『キウイフルーツ』として輸出されるようになったとも言われていますが、真偽は不明のようです。
その後1960年代頃から、日本への輸出も本格化されるようになりました。
また、最近では大きさ1.5~3cm程の「ベビーキウイ」という皮ごと食べられるものもあります。
キウイフルーツより酸味が少なく、甘みは強いとのこと。
まだ市場ではまれにしか出回っていないようですので、見つけた時が買い時かもしれません。
キウイフルーツで舌ピリピリ
キウイフルーツやパイナップルなどは、食べると舌がピリピリするので苦手という方も多いと思います。これは「シュウ酸カルシウム」という針状の結晶が原因です。
シュウ酸カルシウムは種の周囲の細胞内に束状になって収まっています。
切ったり、噛み砕いたりすること細胞が壊れ、シュウ酸カルシウムがバラバラになり、
舌に刺激を与えるのです。
細かく切ったり、フードプロセッサーにかけたりするほど細胞は壊れてしまうので、
刺激が苦手な方は、なるべく細かく切らずに食べるようにするとよいでしょう。
キウイフルーツと猫
キウイフルーツは『マタタビ科・マタタビ属』の植物です。
マタタビといえば『猫が大好きな植物』ですが、では、猫はキウイフルーツも好きなのでしょうか?
答えは、Yesのようです。
キウイフルーツを栽培していると、猫が寄ってきて苗の上に寝転んだり、
挿し木をすれば掘り起こしたり、幹を引っかいたりするそうです。
(因みに、他の果物を一緒に栽培していても、そちらには見向きも
しなかったとか・・・)
キウイフルーツは苗を購入すれば、比較的簡単に育てられる果物ですが、
育てる際には猫の襲撃に注意が必要のようです。
キウイフルーツの栄養
●ビタミン成分
ビタミンCが豊富に含まれており、1個で1日の目標量の約70%をとることがで
きます。また、小さな種にはビタミンEやポリフェノールが多く含まれています。
ビタミンC・ビタミンEは抗酸化作用があり美肌効果の優れているので、
紫外線が強くなり肌ダメージが増えるこの季節に種ごと食べられるキウイフルーツはオススメの果物といえます。
●ミネラル成分
血圧の調整やむくみ予防に効果的なカリウムも多く含まれています。
暑くなり、ついつい水分のとり過ぎでむくみやすくなるこの時期にうまくとり入れましょう。
●たんぱく質分解酵素
キウイフルーツの一番の特徴はたんぱく質分解酵素である「アクチニジン」を含んでいることです。たんぱく質の分解を助けることにより胃もたれ予防などに役立つため、肉料理の後のデザートにもオススメです。
キウイフルーツの旬
最近ではスーパーで1年中出回っているので、旬を感じることがあまりないかもしれませんが、キウイフルーツにも旬があります。
【キウイフルーツの旬】
○国内産:10~5月頃
○ニュージーランド産:4~12月頃
このように、国内産とニュージーランド産のキウイフルーツでは旬が異なり、2つはちょうど入れ替わる形で旬を迎えます。その為、1年中美味しいキウイフルーツを手に入れることができるのです。
キウイフルーツの選び方
●果皮にある茶色の毛が密集しているもの
●皮にしわが寄っていないもの
●果実を押してみて耳たぶくらいのやわらかさになっているもの
→果実がかたい時・・・
20℃を超えない程度の室温に置いて完熟させましょう。
早く完熟させたい場合は、リンゴと一緒にポリ袋に入れておくと完熟が早まります。
キウイフルーツのレシピ
簡単キウイフルーツのヨーグルトシャーベット
加熱するとビタミンCは壊れてしまい、アクチジニンは活性が失われてしまうので、
効果を丸ごととり入れるために生で食べましょう!
【材料】2人分
・キウイフルーツ 1個
・ヨーグルト(無糖) 100g
・はちみつ 大さじ1杯
【作り方】
①キウイフルーツは横半分に切ります。
②中の果肉をスプーンなどですくってとり出します。
③果肉はスプーンでつぶします。(ミキサーやフードプロセッサーでもOK)
④③にはちみつとヨーグルトを加えます。
④を容器に入れて、3時間程度冷凍庫で冷やして出来上がり!
(途中何度かとり出しかき混ぜてください。)
※おすすめポイント
・盛り付け:果肉をとったキウイフルーツの皮に盛り付ければ彩りも綺麗。
・アレンジ:りんごがあれば、すりおろして加えるとフルーティーな香りが
一段とアップします。