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栄養コラム

夏の醍醐味!バーベキュー(BBQ)

No.152

2016年8月1日

管理栄養士 田口瑛里沙

夏といえば「海水浴」「山登り」「川遊び」「野外フェス」「花火大会」などアウトドアイベントが多い季節ですね。このようなアウトドアイベントと並び、昔から人気がある外で食べる
バーベキュー(以降「BBQ」で表記)も夏の醍醐味の一つではないでしょうか。
夏休みのイベントとしておすすめしたいBBQの魅力をご紹介します。BBQ


近年のBBQ

BBQというと川や山など大自然の中で行い、準備や実施に手間がかかるイメージがありますが、近年では自宅や公園、ビルの屋上など近場でする方も多く、また、BBQに必要な道具や食材を
全て用意してある「手ぶらでBBQ」というのも人気を集めており、手間や時間がかからずBBQを楽しむことができるようになりました。


BBQの良さ

屋外の開放感を感じながら食べたり、家族や友人と一緒に行うことが多いBBQには日常とは
異なる空間や体験を通して、様々な良さがあります。

【その1リラックスした時間を過ごせる
体には活発な活動を促す「交感神経」と安静を促す「副交感神経」があります。この2つがバランスを保つことで体の機能を調節しています。最近ではストレスや緊張状態が続くことが多く、交感神経が過剰に働き、めまいや疲れが取れない、眠れないなどの体調不良につながることが
増えてきています。
そのような中でBBQは、屋外や自然の中で過ごすため、光を浴びるリラックス
ことや開放感から副交感神経の働きを高める物質が活性化されたり、
いつもと異なる環境で気分転換をすることが五感を刺激し、リラックス効果につながると言われています。
リラックスした状態での食事は、胃腸が活発に働き、消化を促進させ、さらに血糖値を下げるホルモンも活発に働くようになります。また、
緊張状態では血圧が上がったままになりやすいですが、リラックスすることで血圧は下がります。

【その2】家族や友人とのコミュニケーションの場となる
コミュニケーションは人間関係を良好にするうえでとても重要ですが、現代ではコミュニケーション不足やコミュニケーション力の低下が問題となっています。
大勢で行うことができるBBQでは、みんなで調理し、ゆっくり食事もとれるので会話が弾み、家族BBQ
良いコミュニケーションの機会となります。また核家族や共働き家族の増加により1人で食事をする「孤食」の割合が増え、中でも子どもの孤食が増加しています。
家族間でもなかなか話す時間がとれない場合などには、おすすめの
コミュニケーションの場です。

【その3】食への興味が深まる
年間約642万トンの食品ロスが発生しており、環境に大きな負担をかけています。食品廃棄を
抑制するには、食に興味を持ち、感謝することが大切です。子どもたちにとってBBQは、食材が調理されるまでの過程を見ることができ、さらに焼いたりして実際に体験することで、食について学ぶ良い機会になります。
また、BBQではきれいな環境を保つため食材を無駄なく食べ、ゴミを少なくする工夫を考えることにもつながります。

【その4】炭で焼くことでおいしさアップ炭火
炭火の表面温度は300~600℃と高温で、その熱から放出される赤外線や周りの熱せられた空気から伝わる熱により、焼き上げられます。表面を高温で焼くため水分が減ってカリッと香ばしく、中はふっくら焼き上がります。
また、高温で距離を離してじっくり焼くことで、素材のうま味を中に閉じ込めます。


簡単!おすすめBBQレシピ

現在のBBQで作る料理は多様化しており、お肉や海鮮、野菜を焼くだけでなく、いろんな料理を楽しむことができます。BBQで簡単にできるレシピをご紹介しますので、是非参考にしてみてください。また、火の取り扱いや火傷などには十分に気を付けながら楽しみましょう。

◆ピザ風バゲット
【材料】パン
・フランスパン ・・・1本(約20cm)
・トマトソース缶 ・・・1/2缶
・にんにく(チューブ) ・・・小さじ1
・とろけるスライスチーズ ・・・2.5枚

【作り方】
1.フランスパンを2cm幅に下を少し残す程度に切り込みを入れ、スライスチーズは1枚を
  4つに切っておきます。
2.フランスパンの切り込みの間に、にんにく、トマトソースを塗り、スライスチーズを
  挟みます。
3.2をアルミホイルで包みます。
4.焼き網に3を置き、時々転がしながら5分程度焼きます。
5.中を見てチーズが溶けていたら完成です。

 

◆鶏肉のトマト煮
【材料】トマト煮込み
・鶏肉 ・・・1/2枚(約100g)
・トマトソース缶 ・・・1/2缶(200g)
・顆粒コンソメ ・・・小さじ1/2
・塩・こしょう ・・・少々
・水 ・・・1/4カップ(50g)

【作り方】
1.鶏肉は2cm角ほどの大きさに切ります。
2.トマトソース缶の中に水、コンソメ、鶏肉を入れ、缶ごと網の上に乗せます。
3.鶏肉に火が通ったら塩・こしょうで味を調えて完成です。

※缶詰の周りに紙ラベルがついている場合は、外してから火にかけましょう。
※トマトソース缶1缶分作りたい場合は、大きめのアルミ皿を活用するともう一つ同じものが
 作れます。

 

◆玉ねぎ丸ごと焼き
【材料】(1個分)玉ねぎ
・玉ねぎ ・・・1個
・バター ・・・小さじ1(5g)
・塩・こしょう ・・・適量

【作り方】
1.玉ねぎの皮をむき、下の根っこ部分は切り落とします。
2.下1cm程を残すように上から十字に4等分に切り込みを入れます。
3.2をアルミホイルの上に置き切り込みを入れた中心部分にバターをおき、塩・こしょうを
  振り、包みます。
4.焼き網の上、または炭の脇に置き、時々向きを変えながら20分程度焼きます。
5.触って柔らかくなったら完成です。

※食べるときに、しょうゆや焼肉のタレをかけてもおいしくいただけます。

 

◆マッシュルーム缶のアヒージョ
【材料】アヒージョ
・マッシュルームの水煮缶(スライス) ・・・1缶
・オリーブオイル ・・・適量
・にんにく(チューブ) ・・・小さじ1/2
・鷹の爪 ・・・1本
・塩 ・・・少々

【作り方】
1.マッシュルーム水煮缶は、中の水だけ出しておきます。
2.1の後、缶の半分くらいを目安にオリーブオイルを入れ、そこににんにく、鷹の爪、
  塩を入れ、網の上に置きます。
3.オリーブオイルがふつふつと沸騰してきたら、軽くかき混ぜて完成です。

※缶詰の周りに紙ラベルがついている場合は、外してから火にかけましょう。
※オリーブオイルを入れすぎると油が外にはねて危険なため、量に注意しましょう。

【食べ方】
網の上で焼いたパンにつけて食べたり、野菜、魚介類などにつけると良いおつまみになり、
おいしいです。
オリーブオイルが少なくなった場合は、オリーブオイルを足して再度過熱しましょう。

 

◆焼きバナナ ~マシュマロのせ~
【材料】(1本分)焼きバナナ
・バナナ ・・・1本
・マシュマロ(小) ・・・4個
・はちみつ ・・・小さじ1

【作り方】
1.バナナは皮ごと縦に半分に切ります。
2.マシュマロをバナナの表面に並べて乗せた後、皮ごと網の上に置いて焼きます。
3.マシュマロがトロリとしてきたら、お皿に移し、はちみつをかけて完成です。