暑さが続く毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
夏になるとさっぱりしたものが食べたくなりますよね。
今回は、健康や美容などに効果があると言われている「お酢」についてご紹介します。
お酢の種類
お酢は、原料によって様々な種類の酢がつくられ、色や味、香り、活用法が異なります。
*米酢*
精米が原料。精米の甘みや旨みにより、まろやかな味が特徴です。寿司や和食料理に使用され、酢の物などの酢の味そのものを楽しむ料理に適しています。
*穀物酢*
小麦やとうもろこしなどの穀物が原料。クセがなく、さっぱりとした酸味が特徴です。煮物や炒め物など火を通す料理に適しています。また、油との相性が良いので、ドレッシングなどに使用されています。
*黒酢*
玄米が原料。1~3年ほどの長い時間をかけて醸造するため、特有の香りと独特な黒褐色の色をしているのが特徴です。調味料として料理に使用するだけでなく、ドリンクとしても使用されています。
*果実酢*
果実の果汁が原料。さわやかな香りとフルーツ独自の味がすることが特徴です。お菓子作りに使用されることもありますが、主に水などで薄めてドリンクとして使用されています。
中でも黒酢は、原料が玄米であることや、長い時間をかけて熟成していることから、他のお酢よりも栄養が豊富に含まれております。
近年では健康効果が期待できる食品として、特定保健用食品(トクホ)の許可表示を取得している黒酢商品も増えてきました。料理やドリンクとしても摂りやす
い黒酢はおすすめの食品です。
お酢の働き
お酢といえば、ツーンと酸っぱい刺激臭が思い浮かぶと思います。このにおいは、お酢に含まれている「酢酸」独特のにおいで、お酢の主成分です。酢酸が含まれているお酢には、様々な働きがあります。
(1) 防腐・殺菌効果
お酢は酢酸の作用により、食品を腐りにくくする効果があります。傷みやすい
食品を酢で和えたり、酢漬けにすると長期保存が可能になります。また、野菜や魚を洗うとき水で薄めた酢水で洗うと雑菌の増殖が抑えられ、食中毒の予防にもなります。食べ物が腐りやすい夏の時期には、適した食品です。
(2) 疲労回復効果
疲労は「乳酸」などの疲労物質が体内に溜まることが原因の一つとされていま
す。お酢にはこれらの疲労物質の分解を早め、減少させる働きがあることから、
疲労回復にとても良い食品といえます。また、エネルギー不足の状態も疲れの原
因になりますが、お酢はエネルギー生成を促進してスタミナを補給し、疲労回復
へとつながります。
(3) 生活習慣病の予防効果
お酢は、胃から小腸への移動を遅らせる働きがあり、急激な血糖値上昇を抑えることができ、血糖値の調節に役立ちます。また、酢酸には、高血圧の方の血圧を下げる効果があるとされ、現在では「血圧が高めの方に」という特定保健用食品(トクホ)で認可されているお酢の商品も増えています。お酢は、生活習慣病
の予防効果も期待されています。
酢をとるときの注意点
酢は、酢酸による刺激が強いため、胃の粘膜を傷つける恐れがあります。酢の摂り方には注意が必要です。
(1) 空腹時に摂取しない
(2) 一度に大量に摂取しない
黒酢や果実酢などでそのまま飲む場合も蜂蜜などを加え、水や牛乳、ジュースで割って薄めて飲むようにしましょう。また、料理で使用するなど刺激を抑えて摂取するようにしましょう。
おすすめレシピ
夏の暑さで食欲がおち、疲れやすいこの時期にはお酢を料理で積極的にとりいれることをおすすめします。定番の炒め物にも、お酢を加えて調理することでよりさっぱりおいしくいただけます。
今回は、栄養豊富な黒酢を使った料理をご紹介します。
●豚肉と夏野菜の黒酢炒め
【材料】(2人分)
・豚肉 ・・・100g
・なす ・・・1本
・ズッキーニ ・・・1/2本
・玉ねぎ ・・・1/2個
・赤パプリカ ・・・1/4個
・黄パプリカ ・・・1/4個
・しょうゆ ・・・大さじ1強
・酒 ・・・大さじ1.5
・砂糖 ・・・小さじ1.5
・黒酢 ・・・大さじ1.5
・しょうが ・・・1/2かけ
・にんにく ・・・1/2かけ
・片栗粉 ・・・適量
・塩、こしょう ・・・少々
・油 ・・・適量
【作り方】
1.豚肉、なす、ズッキーニ、玉ねぎ、赤黄パプリカを食べやすい大きさに切り、
しょうが、にんにくはみじん切りにします。
2.豚肉に塩、こしょうをし、片栗粉をまぶします。
3.しょうゆ、酒、砂糖、黒酢を合わせ、ソースを作っておきます。
4.フライパンに油をひき、しょうが、にんにくを入れ香りが出てきたら、豚肉、なす、
ズッキーニを入れて炒めます。
5.火が通ってきたら、玉ねぎ、赤黄パプリカを4に加え、さらに炒めます。
6.軽く炒めたら3のソースを入れ、ソースが全体に絡んだら完成です。
酢を使った料理やドリンクで疲れをとり、残りの暑い夏を乗り切りましょう。