師走に入りました。今年もあと1ヶ月ですね。
今月は、クリスマスや忘年会、年越しなどイベントがたくさんあり、ついつい食べ過ぎ、飲みすぎが増えてしまう時期ですね。体調を崩さないように今年1年の良い締めくくりの月にしましょう。
今回は、クリスマスや宴会料理にも登場する機会が増える「鶏手羽肉」についてご紹介します。
鶏手羽肉について
鶏手羽肉とは、鶏の翼全体のことをさします。
手羽は、さらに3種類にわけることができ、一番胴体に近い部分を手羽元、翼の先の部分を手羽先、手羽元と手羽先の間を手羽中と呼びます。
鶏手羽肉の特徴
鶏手羽肉は、比較的肉が少なく、骨や軟骨、皮などが多く含まれています。骨や軟骨、皮の周辺には、豊富にゼラチン質を含み、コラーゲンやビタミンAがたっぷり含まれています。
●コラーゲン
たんぱく質の一種であるコラーゲンは、誰もが知っているとおり、肌の生成に重要な成分です。コラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ役割をしており、肌のはりやツヤを与えるといわれ、美容効果としても知られています。また、血管を柔らかくし、弾力性を高め、丈夫にする効果があります。コラーゲンは、老化と共に体内から減少していくため、補う必要がある成分です。
●ビタミンA
ビタミンAも皮膚や粘膜を健康に保つ効果があり、肌荒れや風邪などを予防し、免疫力を高める働きがあります。また目の健康を保つビタミンでもあり、夜盲症や視力の低下など老化防止として良い成分です。
特に手羽部分にはビタミンAを多く含み、モモ肉の1.5倍、ムネ肉では2倍、ささ身では10倍も含まれています。
部位によるビタミンA(レチノール当量)含量
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肌に関係するコラーゲンやビタミンAは、鶏手羽肉に豊富に含まれているのがわかります。これからは特に乾燥が気になる季節になりますので、鶏手羽肉はこの季節にぴったりの美容食です。
鶏手羽肉のおすすめの調理方法
●煮込み料理
コラーゲンは、熱を加えると溶ける性質があります。そのため、時間をかけて煮込むことで骨や軟骨、皮などからコラーゲンが溶け出し、美味しいだしとしてコラーゲンをとることができます。スープやカレー、鍋などのじっくり煮込んで汁ごと食べる料理に入れるのがおすすめです。
また、熱を加えたコラーゲン を冷ますとゼラチン質のものができます。つまり煮こごりはコラーゲンそのものです。冷めてもコラーゲンの補給源として美味しくいただ けます。
鶏手羽肉に合わせると良い食品
ビタミンCが多く含まれている食品と一緒にとると、コラーゲンの働きを助ける作用があります。ビタミンCは、コラーゲンを生成し保持する大切な働きがあり、さらにコラーゲンの吸収を良くしてくれます。
*ビタミンCが多く含まれる食品*
トマト、小松菜、ブロッコリー、キャベツ、ピーマン、じゃがいも、レモン等
おすすめレシピ
今回は、コラーゲンをたっぷり含んだ手羽先を使用し、ビタミンCが豊富な野菜もたっぷりとれる鍋料理をご紹介します。
●手羽先入りトマト鍋
【材料】 (2人前)
・手羽先 ・・・4本
・ベーコン ・・・1/2枚
・トマト ・・・1個
・玉ねぎ ・・・1/2個
・キャベツ ・・・1/4個
・ブロッコリー ・・・1/3株
・にんじん ・・・1/3本
・しめじ ・・・1/2パック
・にんにく ・・・1片
・オリーブオイル ・・・小さじ2
・ホールトマト缶 ・・・1/2缶(200g)
・水 ・・・1カップ
・塩 ・・・少々
・こしょう ・・・少々
【作り方】
1.キャベツ、ブロッコリーは一口大、トマトは角切りにカットし、玉ねぎは厚めに
スライスしておきます。またベーコンは、1cm幅くらいにカットし、しめじは、
根元を切り取り、小株にわけておきます。
2.鍋にオリーブオイル、にんにくを入れ、香りが出てきたらベーコン、玉ねぎを入れ、
軽く炒めたあと、手羽先を入れてさらに炒めます。
3.手羽先に焼き色がついたら、ホールトマト、トマト、水を加えひと煮立ちさせた後、
キャベツ、ブロッコリー、にんじん、しめじを加え、やわらかくなるまで煮ます。
4.最後は、塩、こしょうで味を調え、完成です。
【シメの一工夫】
①パスタ
→トマト味の鍋なので、パスタを入れることでトマトスパゲッティーがシメで食べられます。
②ごはん+チーズ
→ごはんとチーズを入れれば、トマトリゾットとして最後のシメで食べられます。
この冬は、手羽先を入れた流行のトマト鍋を食べてみてはいかがでしょうか。