徐々に暑さが増し、夏の気候になってきましたね。そろそろ冷たい飲
み物が飲みたくなる季節ですね。今回は、世界三大飲料のひとつである「マテ茶」についてご紹介します。
世界三大飲料の“マテ茶”
マテ茶は、イェルバ・マテという木の葉や小枝を乾燥させた茶葉から抽出されたお茶のことをいいます。
主に南米のブラジルやアルゼンチン、パラグアイで生産され、これらの地域には欠かせない飲み物となっています。日常的に飲まれるお茶で健康効果が高いということで世界中から注目をされており、北米のコーヒー、ヨーロッパの紅茶、南米のマテ茶というように世界三大飲料として親しまれています。
マテ茶はどんなお茶?
ルイボスティーや爽健美茶(日本コカ・コーラ)のような独特な香りや味を
していますが、飲みやすく後味がスッキリとしているので、油っこい料理や
味の濃い料理と一緒に飲むと口の中がさっぱりします。
日本ではペットボトルで販売をされていることが多いですが、ティーパックや茶葉などでも売られており、お湯出しや水出しができ、温冷関係なくおいしくいただけます。
マテ茶の成分
マテ茶の原料であるイェルバ・マテは、火山溶岩流が風化してできた赤土から作られていることから、ミネラル類が他のお茶に比べて豊富に含まれています。日本人に不足しがちなカルシウムと鉄の含量も多く、日本の代表的な煎茶と比べるとカルシウムは約2倍、鉄は約3倍も多く含まれています。(マテ茶栄養成分:日本マテ茶協会HP参照)
カルシウム | マグネシウム | 鉄 | 亜鉛 | マンガン | |
マテ茶 | 792 | 340 | 59.0 | 5.6 | 96 |
煎茶 | 450 | 200 | 20.0 | 3.2 | 55 |
紅茶 | 470 | 220 | 17.0 | 4.0 | 21 |
烏龍茶 | 330 | 200 | 21.0 | 2.8 | 70 |
(単位:mg/100g中)
これからの暑い時期は、発汗などでミネラルが不足しやすくなるのでマテ茶で水分補給をするのもおすすめです。夏バテ予防にもなりそうですね。
マテ茶の飲み方
マテ茶の伝統的な本来の飲み方は「マテ壷」と呼ばれるひょうたん型の容器に、
「ボンビージャ」という先端に茶こしの付いた金属性の専用ストローで
飲みます。直接マテ壷に茶葉を容器の1/2~3/4程度入れ、水または70~80℃のぬるめのお湯を注ぎ、3分ほど蒸らします。マテ壷にボンビージャを差し込み、それですすって飲みます。
ストレートでそのまま飲むのもおいしいですが、ミルクやはちみつを加えまろやかにしたり、レモンやシナモンを加えてアクセントをつけたりしても違った味を楽しめ、おいしくいただけます。また、リキュールを加えて後味スッキリのお酒にして、夏の暑さで疲れた体を癒すのも良いでしょう。このよ
うにいろんな飲み方で楽しんでみてください。
おすすめレシピ
ババロアとゼリーの2層に分けて盛り付けた、見た目にも涼しい夏向きのスイーツです。
●マテ茶ババロア
【材料】(カップ5~6個分)
≪ババロア≫
・マテ茶 ・・・200cc
・牛乳 ・・・100cc
・生クリーム ・・・100cc
・卵 ・・・1個
・グラニュー糖 ・・・60g
・粉ゼラチン ・・・10g
≪ゼリー≫
・マテ茶 ・・・100cc
・グラニュー糖 ・・・10g
・粉ゼラチン ・・・2.5g
【下処理】
粉ゼラチンは、ババロアとゼリーで使用する分をそれぞれ大さじ3杯の水(分量外)で別々にふやかしておきます。
【作り方】
≪ババロア≫
1.マテ茶をレンジで温め、熱いうちにふやかした粉ゼラチン(ババロア用)を混ぜ合わせ、
荒熱をとっておきます。
※ 茶葉からマテ茶を作る場合は、熱湯を注ぎ、200cc抽出したものにゼラチンを
加えます。
2.卵にグラニュー糖を加え、白っぽくなるまでかき混ぜます。
3.2に牛乳を加えて混ぜた後、1を加えてさらに混ぜ、全体が混ざったら裏ごしします。
4.裏ごしした3を氷水にあて、とろみが付くまで混ぜながら冷やします。
5.生クリームを軽く角が立つ程度まで泡立てます。(氷水をあてると早く泡立ちます)
6.4に5を加え、混ぜ合わせます。
7.盛り付け用カップに5~6等分に分けて流し入れ、冷蔵庫で冷やします。
≪ゼリー≫
1.ババロアの時と同様にマテ茶を温め、熱いうちにふやかした粉ゼラチン(ゼリー用)と
グラニュー糖を加えて混ぜます。
2.適当な大きさのタッパーなどの容器に移して、冷蔵庫で冷やし固めます。
3.固まったゼリーをフォークなどで砕き、ババロアの上にのせたら完成です。
お好みでミントの葉を飾るとよりいっそう涼しくいただけるデザートになります。
【アドバイス】
・ゼリーで使用するマテ茶が濃いとゼリーが濁りやすくなります。
茶葉からマテ茶をつくる場合は、通常の分量よりも茶葉を少なめにし、薄めにつくることが
おすすめです。
・盛り付ける容器は、ババロア専用の大きめの容器でもOKです。
食べるときに分けて盛り付けても良いでしょう。