ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

大豆の健康パワーを有効活用しよう! ~その2~

No.13

2003年12月19日

管理栄養士 杉田 恭子

前回は大豆に隠された健康パワーをご紹介致しました。今回は大豆製品の中でも、特に身近な「豆腐」を取り上げてみたいと思います。

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<豆腐の歴史>

豆腐発祥の地は、中国とされています。奈良時代に、遣唐使の僧侶等によって伝えられ、寺院の僧侶等の間で広まり、次いで精進料理の普及と共に貴族社会や武家社会に伝わり、室町時代に 全国的に浸透したと言われています。
今でこそスーパー等で安く手に入る豆腐ですが、江戸時代初期のころには、「特別の日」の食べ物でした。特に農民にとっては非常に贅沢品で、祭りお盆お正月、あるいは冠婚葬祭などの特別の日にだけ豆腐料理が出されていました。この時代には村々で豆腐の製造は日常的に行ってはならず、農民が食べる事も禁止されており、将軍の食卓に並ぶ食材として使われていたようです。
年末になると、すす払い、餅つきと共にお正月に向けて豆腐づくりをする習慣があったと言われています。

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<豆腐の作り方>

お正月に向けて、御自宅で純粋な手作り豆腐を作ってみませんか?
牛乳パックで簡単にお豆腐が作れちゃうんですよ!
残ったおからもしっかり使えます。卯の花など如何ですか?

◆ 牛乳パックで作れる手作り豆腐 ◆

【材 料】  1リットル牛乳パック1本分        milk2  
大豆(水に浸したもの)      300g
水               650g
にがり(粉)           小さじ1杯
水               大さじ2
泡消剤             小さじ1/3杯
1リットル牛乳パック (空箱)   1本
濾すための布袋         さらしが適しています。
                布袋が無い場合、搾りやすい正方形の
                大きめ布巾でしたらそれでも大丈夫です


【作り方】
1)大豆は一晩水に浸しておく。
2)水650ccを計っておく。
3)牛乳パックの中ににがりと水を入れ溶かしておく。
4)大豆をミキサーに入れ、ミキサーが回る分だけ②の水を入れ、サラサラになるまで
  ミキサーにかける。
5)④を鍋にあけ②の残りの水をミキサーに入れ、ミキサーを洗うようにし、鍋にあける。
6)⑤に泡消し剤を入れ、中火にかける。沸騰してきたら、弱火にする。吹きこぼれないように
  注意。焦げやすいので、常にスパテラで鍋底をかき回しておく。沸騰してから5分程経ち、
  サラサラな状態になったら火を止める。zaru
7)ボールの中にざる、ざるの中に布袋を置き、⑥を布袋に入れ
  よく絞る。(ボールの中に搾られたものが豆乳、袋の中に
  残ったものがおからです)
  ※このとき熱いので十分ご注意下さい。木杓子などで押さえな
  がら搾りましょう。
8)絞った豆乳を勢いよく牛乳パックに流し入れる。パックの上を閉じ、軽く左右に振り、水を
  張ったボールで10~15分程冷やす。
9)豆腐が固まったら、中の豆腐が取り出しやすいように牛乳パックの上部を適当に短くはさみで
  切り、底の角も少し切り、水を張ったボールに豆腐を滑るように取り出す。
10)しばらく冷たい水にさらしておくと豆腐が締まり、絹ごし豆腐の出来上がりです!!

*ポイント*
7)~8)の一連の作業の素早さがポイントです。ここで豆乳の温度が80度以下に下がって
しまうと固まらなくなってしまいますので、手際良く行いましょう!