蒸し暑い日がだんだんと多くなってきました。 そろそろ食べ物が痛みやすい季節です。食べようと思ったら食品から嫌な臭いが…。という経験をされた方も多いと思います。細菌たちが活発に活動をし始める これからの時期は食中毒に注意が必要になってきます。今回は食中毒についてご紹介致します。
食中毒を起こす原因となる食品には様々なものがあり、食品によって食中毒の原因となる菌は違います。
<主な食中毒の原因菌と食品>
サルモネラ菌 黄色ブドウ球菌 腸炎ビブリオ菌
肉・卵 手づくりの食品 海産の生鮮魚介類
(おにぎりなど)
カンピロバクター ウエルシュ菌
食肉・牛乳・飲料水 スープ・カレー
食中毒予防のポイントをご紹介致します。
<食中毒予防の6つのポイント>
ポイント 1 食品の購入
● 肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮なものを購入しましょう。
● 購入した食品は、 肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて
包み、持ち帰りましょう。
● 特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の
最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ帰るようにしましょう。
ポイント 2 家庭での保存
● 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
● 冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは、7割程度です。
● 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することがめやすです。
● 肉や魚などは、ビ ニール袋や容器に入れ、冷蔵庫内の他の食品に肉汁などがかからない
ようにしましょう。
● 肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手を洗いましょう。
せっけんを使い洗った後、流水で十分に洗い流すことが大切です。
ポイント 3 下準備
● 作業開始の前は必ず手を洗いましょう。生の肉、魚、卵を取り扱った後に
は再度手を洗いましょう。
● 肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品に
かからないようにしましょう。
● 生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、生で食べる食品や
調理の終わった食品を切ることはやめましょう。包丁やまな板は、肉用、
魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けると安全です。洗った後に熱湯
をかけて使うとさらによいでしょう。
● 冷凍食品など凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめ
ましょう。解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行いましょう。何度も解凍し
冷凍しなおすのは危険ですので、料理に使う分だけ解凍しましょう。
また、解凍したらすぐに調理しましょう。
ポイント 4 調理
● 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。
加熱を十分に行うことで、殺菌することができます。めやすは、中心部の温度
が75℃で1分間以上加熱することです。
● 料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品に付いたり、増え
たりします。途中でやめる時は、冷蔵庫に入れましょう。
ポイント 5 食事
● 食卓に付く前に手を洗いましょう。
● 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつけましょう。
● 温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくし
ておきましょう。めやすは、温かい料理は65℃以上、冷やして食べ
る料理は10℃以下です。
ポイント 6 残った食品
● 残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。
残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。
● 時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。
● 残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75℃以上です。
味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
お弁当にも気を付けましょう。
安全なお弁当づくりのポイントをご紹介致します。
<お弁当づくりのポイント>
●おにぎりを握る時はラップを使って握るようにしましょう。
●水分が少ないおかずを選びましょう。
水分が多いと食中毒菌が繁殖しやすくなってしまいます。
お弁当に入れる食材は、水分の少ないものか、煮詰めるなどして
水分を飛ばしましょう。
●ごはんやおかずは冷ましてから詰めましょう。
●前日のおかずを使うときは必ず再度火を入れましょう。
●殺菌・抗菌効果のある食材を上手に利用しましょう。
わさびや生姜、梅干など殺菌・抗菌効果のある食材を利用しましょう。
●できるだけ涼しいところに保管しましょう。
※市販されているお弁当用の防腐シートなども上手に利用するとよいでしょう!