今年も残すところ1ヶ月を切りました。
冷たい空気が身に染みるこの季節、寒い日には体が温まるような食べ物がほしくなりますね。
今回は冷え性対策としても人気な「生姜」についてご紹介したいと思います。
生姜の種類
栽培前の生姜は、細長い針状の葉と土の下に根茎を持つ形状をしています。
私達が普段スーパーなどで見かけるゴツゴツとした生姜は、「老年生姜」と言われるもので、
根茎の部分にあたります。その他にも、生姜は以下のように分類分けがされています。
老成生姜 | かたく繊維質であり、辛味も強いです。千切りやすり下ろして薬味にしたり料理の香りつけにもなります。 |
新生姜 | 柔らかく繊維質も少ない種類です。酢漬けにして頂くことが多く、お寿司屋さんにあるガリはこの新生姜になります。 |
葉生姜 | 新生姜よりも根茎は小さく葉のついた状態です。柔らかく辛味も少ないので、生のまま味噌をつけて頂くのもお勧めです。 |
矢生姜 | 太陽をあてずに育て、葉生姜よりも早採りしたものです。出荷直前に太陽を当てることにより、茎に赤みをつけます。甘酢につけたものは「はじかみ」と言い、焼き魚などの付け合せとして使用されています。 |
生姜の保存方法
一度に使う量が少ない生姜は、使い切るのがなかなか難しい食材。
一般的に売られている老成生姜の保存方法をご紹介します。
水につける |
綺麗に水洗いした生姜を使いやすい大きさに切り、ビンなど蓋のある物に入れて水を加えます (水量は生姜がかぶる程度です)。 水は日ごとに替えましょう。とても簡単でお勧めな方法です。 保存期間は季節にもよりますが、約1~2週間程度を目安にして下さい。 |
冷凍保存 |
生姜を1片ずつ保存する際は、洗ったものをラップにつつんで冷凍しましょう。また、使用用途に合わせて冷凍保存する方法もお勧めです。すりおろして使用する場合は、おろした生姜をラップに薄くのばし、竹串で1回分になるように溝をつけて冷凍しましょう。煮魚などの料理に使う時は、2ミリ程の薄切りにし冷凍しておけば、用途に応じて千切りやみじん切りにも応用できます。 |
生姜の成分
漢方の古書に「百邪を防御する」とあるほど、生姜は古くから生薬として利用され、その様々な効能にはジンゲロールやショウガオールといった成分が関係しています。
ジンゲロール | |
ジンゲロールは、風邪ウイルスから身体を守る免疫細胞増加に働きかけ、免疫力を高める効果があるとされています。また、殺菌作用も期待できます。 刺身などの薬味やお寿司と一緒に添えられているガリは、味や風味を楽しむだけでなく、食中毒予防もかねているのです。 しかし、ジンゲロールは熱を加えると、その成分が減少してしまいますので、免疫・殺菌効果を期待するなら生で頂くのがお勧めです。 | |
ショウガオール | |
生姜を加熱する、または乾燥させることでショウガオールという成分が増加します。 ショウガオールは、身体の中で熱そのものを作りだす作用を持っているのが特徴です。 体を芯から温める効果があり、冷え性改善に有効とされている成分です。 身体を温めたい時は、生姜を加熱または乾燥させたものを食べるのが最も効果的です。 |
生姜を使用したレシピ
料理の薬味などに多く使用される生姜ですが、今回はアレンジを加えて生姜スイーツのレシピをご紹介します。生姜の香りとスパイシーな味わいが楽しめますよ。
★ジンジャーケーキ★
材料(直径13cmの型1台分)
・ショウガ 約1片(10g)
・バター 大さじ2と1/3(30g)
・卵 1個
・砂糖 大さじ1と2/3(15g)
・ハチミツ 大さじ1強(25g)
・薄力粉 カップ1/2強(60g)
・ココアパウダー 大さじ1弱(10g)
・ベーキングパウダー 小さじ1(3g)
【下準備】
・ショウガはすりおろす。
・小麦粉・ココア・ベーキングパウダーはふるいにかけ合わせておく。
・オーブンを180度に温めておく
・バターは電子レンジで溶かしておく
【作り方】
①卵をわりほぐしたところに、砂糖を加えふっくら白くなるまで泡立てる。
②①にあらかじめ振るっておいた小麦粉・ココア・ベーキングパウダーを加え、切るように
混ぜ合わせる
③粉が見えなくなったら、溶かしバター・はちみつを加え混ぜ合わせる。
④③を型に流し入れ、180度のオーブンで約20分焼いて出来上がりです。
※トッピングとして、生クリームや粉砂糖などをつけて頂くのもお勧めです。