真夏も目前!夏野菜が美味しい季節が近づいてきました。
夏野菜といえば、トマト、なす、きゅうり、とうもろこし・・・と思いつくなかでも、暑い日にゆでたての枝豆とビールでキュッと1杯なんてことをイメージされる方も多いのではないでしょうか。枝豆は古くから日本人の中でもおなじみの食材で、夏にピッタリの栄養素や有用成分を含んでいます。今回は枝豆をテーマにお話させていただきます
枝豆の歴史
枝豆は、中国が原産で大豆が完全に熟す前の柔らかいときに収穫して食べられています。
大豆として中国から伝来したのはなんと弥生時代と言われており、枝豆として
食べられるようになったのは文献によれば平安時代ごろからとされています。
江戸時代にもなると、「枝豆売り」が路面に出るようになり、枝つきのまま
ゆでた枝豆が売られていたそうで、またそれを買う人々はゆでた枝豆を食べ
ながら歩く、いわゆる『食べ歩き』をしていたということですから、枝豆は
まさに日本古来のファーストフードともいえるでしょう。
枝豆の栄養
枝豆は、野菜と豆類両方の栄養素をたっぷりと含んでおり、夏バテ、疲労、倦怠感など
特に夏におきやすい体の不調から守ってくれる食材です。
多く含まれる栄養と効用
たんぱく質 :大豆と同様、良質のたんぱく質をたっぷりと含んでいます。
麺類など、さっぱりとしたメニューですませがちな夏の食事には
不足しやすい栄養素です。
イソフラボン :悪玉コレステロール値を下げ、動脈硬化予防効果が報告されています。
ビタミンA :皮膚や粘膜の免疫力のアップに効果的です。別名「目のビタミン」とも
呼ばれ、ドライアイ予防にも役立ちます。
ビタミンC :コラーゲンの生成を促したり、抗酸化作用が強く、この時期の
美肌対策にもとりたいビタミンです。
ビタミンB1 :疲労回復には欠かせないビタミン。夏バテ予防におすすめです。
食物繊維 :便通を促進し、おなかの調子を整えます。
<二日酔い予防にピッタリのアミノ酸、『メチオニン』>
枝豆といえば、なんといってもビール!そんな方も多いのではないでしょうか。そんな方には嬉しいことに枝豆には、アルコールの分解を促進し、肝臓を守ってくれる栄養素『メチオニン』が含まれています。
メチオニンはアミノ酸の一種ですが、アルコールから肝臓や腎臓を守り、ビタミンB1やビタミンCとともにアルコールの分解を促して、肝臓の負担を軽くし、アルコールの分解を速め二日酔いを予防します。
枝豆にはそんな働きをするメチオニンがたっぷりと含まれているので、枝豆とアルコールという組み合わせは理にかなった食べ方といえるでしょう。
枝豆農家直伝!美味しいえだまめの選び方、調理法
農家さん直伝のおいしい枝豆の見分け方と保存方法、調理法をご紹介します。
おいしい枝豆の選び方
枝つきが断然おすすめ!
枝豆は、時間がたつと糖度が落ち風味も失われてしまいます。
できるだけ枝つきのものを選ぶようにしましょう。ここでは、枝つきとそうでない場合のそれぞれでの選び方をご紹介します。
枝つきの場合の選び方
・ 実がつまっていて、はじけそうなくらいにふくらんでいるもの
・ さやが密生し、枝にたくさんついているもの
・ うぶ毛がチクチクするくらい濃いもの
さやだけの枝豆の選び方
・ さやの色が緑で鮮やかなもの
・ 粒が均一なもの
・ さやが茶色く変色しているものはさける
ただし、さやの色は品種によって見分け方が異なります。枝豆の中でも、香りと甘みの強い茶豆の場合は、少し黄身がかった緑色で熟したもののほうが甘みや香りが強くおいしい豆のようです。
<保存方法>
鮮度があっという間に落ちてしまうので、その日のうちにゆでましょう。その日のうちに食べられないときは、硬めにゆでて冷凍保存がおすすめです。食べたいときにさっとレンジであたためればすぐに食べることができます。炊きたてのご飯に混ぜて枝豆ごはん、炒め物に、と様々な料理にも使えます。また、その日のうちにゆでたり、調理ができないときは、ビニール袋や新聞紙にくるんで冷蔵庫に保管し翌日には使い切るようにしましょう。
<おいしいゆで方>
必要な材料
枝豆1袋(約500g)、水コップ1杯(200cc)、あら塩 適量
1. 枝豆は、塩もみしてうぶ毛を落とします。
2. 鍋に1.の枝豆、コップ1杯の水を入れふたをして中火~少し強火で蒸し上げます。
3. 鍋の中から、はじける音が少しずつ聞こえてきたらざるに上げて出来上がり。
塩気が足りなければ、好みに応じて塩をかけましょう。
※ このとき、水にさらすと風味が飛んでおいしくなくなるのでそのままに!
ポイントは、2つ!
①たくさん水を入れないで蒸し煮にする
②はじけるような音がするまで、ふたをあけずに火を通す
です。この音を聞いてからふたを開けると、枝豆特有の甘い香りが漂ってきす。
枝豆で夏バテ予防の栄養をたっぷりとチャージして元気に毎日を過ごしていきましょう!