梅雨の季節になりました。じめじめと暑く徐々に夏らしくなってきましたね。
熱中症が発生しやすくなるのもこの時期なので、しっかり熱中症予防対策を行っていきましょう。
今回は、「バナナ」についてご紹介します。栄養豊富なバナナは、夏の暑い時期にもおすすめの果物です。
バナナで熱中症予防
6月から9月にかけて熱中症が発生しやすくなります。熱中症は、体温調節がうまくできなくなることで体温が上昇してしまう機能障害です。発汗により身体から水分だけでなく、塩分やカリウムなどのミネラルが失われることも体温調節の機能が低下する原因の一つです。特にカリウムが不足すると体内での塩分とのバランスが悪くなり、筋肉の動きが悪くなったり、だるさや吐き気、めまいなどの症状が起きます。
また、夏バテによる偏った食事が原因で体力が落ち、熱中症が起こりや
すくなります。体力を落とさないためにエネルギー補給もしっかり行うこ
とも大切です。
そこで熱中症予防におすすめなのが「バナナ」です。
バナナには、カリウムが多く含まれ、また即効的にエネルギー源となる糖質が豊富に含まれています。暑さで食欲がないときにでも簡単に食べることができるので、熱中症予防対策としてとても適している果物です。
バナナの栄養
(1) カリウム
夏が旬の果物にはカリウムが多いといわれますが、果物の中ではバナナが一番多く含まれています。
(2) エネルギー
夏バテなどで食欲がないときや即効的なエネルギー源として重要なのが糖質です。果物の中でもバナナの糖質量は多く、またバナナの中の糖質は、ブドウ糖・果糖・ショ糖・でんぷんなど多様で、それぞれの消化吸収にかかる時間が違うため、絶え間なく脳や体にエネルギーを与えてくれます。
また、ごはんをバナナ1本分と同等のエネルギーで糖質量を比べてみると、ごはんよりもバナナの方がはるかに糖質量が多いことがわかります。バナナは、糖質の補給にも優れた果物です。
バナナの長期保存方法
バナナは傷みやすく、黒くなりやすいので、長期保存が効かないのが悩みです。バナナの長期保存方法をご紹介します。
(1) バナナを房から1本ずつ切り離す
バナナは、重みがかかった部分から傷みはじめます。また、房の場合は、1本傷むと他のバナナも傷んでしまいます。これらを回避するためには1本ずつ切り離すことがおすすめです。
(2) 50℃のお湯に5分つける
50℃という温度がバナナにとって強いストレスになり、バナナ自体の抵抗力が増します。そのため日持ちするようになり、冷蔵庫に入れても黒くなりにくくなります。これからの季節には、冷たいバナナもおすすめです。
<方法>
1、50℃のお湯に5分つける
2、お湯から取り出した後、1時間以上冷ます
3、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管する
※すでに黒くなったバナナには効果がないので、黄色いバナナで行いましょう。
おすすめバナナレシピ
●朝食におすすめ!炊飯バナナケーキ
【材料】(炊飯器5合炊き用)
・バナナ ・・・2本
・レモン汁 ・・・少々
・バター ・・・20g(約大さじ1杯半)
・ホットケーキミックス ・・・150g
・牛乳 ・・・80ml
・砂糖 ・・・20g(約大さじ2杯)
・卵 ・・・1個
【作り方】
1.バナナは皮をむいて1本は5㎜ほどの厚さの輪切り、もう1本はフォークなどで潰しておきま
す。その後それぞれにレモン汁を加えて混ぜます。
2.炊飯器の釜の下半分から底全体にバターを薄く塗ります。残ったバターは、耐熱容器に入
れ、レンジで溶かしておきます。
3.ボールにホットケーキミックス、牛乳、砂糖、卵、2.の溶かしたバターを入れてよく混ぜた
あと、潰したバナナを加えてさらに混ぜます。
4.釜の底にバナナ1本分の輪切りを敷き詰めたら、その上に3の材料を入れて白飯普通炊きの
スイッチを押します。
5.焼きあがったら、釜をひっくり返して取り出し、底が上になるようにお皿に盛ります。
※もし中がまだ生の場合は、フライパンで火を通してください。
*おすすめワンポイント* このケーキに牛乳をプラスしましょう。 汗によって出ていってしまったミネラルが補え、さらにタンパク質もプラスされるため栄養バランスがぐんとあがります。また、バナナには、カルシウムの吸収を良くするマグネシウムも多く含まれているので、カルシウムの多い牛乳と相性のよい組み合わせです。 |