先月グアムに行ってきました。約3時間半のフライト時間で到着するため、海外の中でも日本から行きやすい
南国リゾートアイランドです。グアムといえばビーチやショッピングのイメージがありますが、グアムならではの
おいしい料理もたくさん食べられました。今回は、グアムで見た食情報を中心にご紹介します。
グアムについて
グアムは、3、4時間程度車を走らせれば一周できるくらいの小さな島です。人口は約16万人で、その中でもチャモロ人(グアムに古くから住んでる人)47%、フィリピン系25%、その他(ミクロネシア連邦、アジアの人)10%と他国から移住している方が半数を占めています。
グアム空港に到着した人の7割が日本国籍の人で、日本からの観光客が島の経済を支えているといわれ、中心都市を歩くと日本人がとても多いことが印象的でした。 気候は、典型的な亜熱帯地域で年平均気温は約26℃で冬でも最高気温が30℃を超える常に夏のような国です。1月~5月が乾季で、6月~10月が雨季となり、私が行った時は雨季でしたので、晴れていたのに突然スコールになったり、また晴れたりの繰り返しでした。
特に湿気がとても多く感じ、日本よりじめっとした暑さが一日中続いて
いました。
グアムの伝統「チャモロ料理」
グアムには、古くから伝わるチャモロ料理といわれる伝統料理があります。スペインやアメリカ、日本、その他
東南アジアなど他国の影響を受け、いろんな国や地域の味が融合した料理といわれています。
ソースや味付けに特徴があり、甘味・酸味・辛味を生かした料理で、使用される主な調味料は、ホットペッパー(唐辛子)・ターメリック・ココナッツ・アチョーテ(種の粉末)・レモン・酢などです。暑さを忘れさせるようなさっぱりとした味付けが多いです。
日本にもよくある見慣れた料理も日本の味付けとは違い、驚くことがありました。 例えば「ポテトサラダ」です。見た目は見慣れたポテトサラダなのですが、食べてみるとチャモロ風になっており、ココナッツミルクやレモンで味付けしているようで、甘酸っぱく、とろっとしていて、全く異なるポテトサラダが味わえました。 他にも肉料理も甘酸っぱい味付けだったり、唐辛子などが入ったピリ辛スパイスをつけて食べたりなど、伝統の色々なチャモロ料理が食べられました。 |
今回私が食べてきたチャモロ料理をいくつかご紹介します。
●レッドライス(Red Rice)
チャモロ料理には、欠かせない料理です。名前の通り赤いご飯で、
アチョーテという実で色付けをしています。見た目はまるでケチャップライスのように赤ですが、特に何か味付けがあるわけではなく、普通のご飯と変わりませんでした。このレッドライスを主食としてよく食べているようです。
●チキンケラグエン(Chicken Kelaguen)
チャモロ料理の前菜やつまみとして食べることが多く、最もポピュラーな料理です。ボイルやグリルをした鶏肉にレモン、ココナッツ、唐辛子等を合わせたソースに絡めてあり、甘辛酸っぱくて美味しかったです。
●フィナデニソース(Finadene Sauce)
フィナデニソースというのは、チャモロ独特のピリッと辛い調味料です。
肉や魚、野菜など何にでも合い、私はフィナデニソースをサラダにかけて食べました。ソースの材料を見ると、レモン・酢・醤油・しょうが・唐辛子・玉ねが使用されており、お酢ベースの辛くて酸っぱいソースで、さっぱりとしたサラダになりました。
グアムの食事
グアムは、様々な国の文化を吸収しているため、日本とも似ている部分がありました。チャモロ料理で紹介したレッドライスを主食としている家庭が多く、お米が主食としてよく食べられているようです。ライスが付いてくるお店もあり、またグアムのスーパーでも日本のようにお米が積み重なって売られていました。日本と比べると主食量は少なく、肉や海鮮などのメイン料理の量が多い欧米料理ではありますが、ご飯が良く食べられていたことには驚きました。
また、グアムの果物で有名なココナッツは、チャモロ料理のソースで使われているだけではありませんでした。ココナッツそのものの表面を切り、穴を開けてストローをさして天然のココナッツジュースが味わえます。また、意外な食べ方ではココナッツの実を厚めに切り、醤油をつけてお刺身のように食べます。イカのような食感で少し甘味がありとても
おいしかったです。
グアムで特によく食べられている食事は、BBQ(バーべキュー)でした。どこのお店へ行ってもBBQの食べ放題など、BBQをメインとしたコースがありました。メニューの大半を占めていたメイン料理は肉料理で鶏肉や牛肉です。また、ロブスターなどの海鮮や野菜などもBBQで食べました。日本からの観光客が多いこともあり、日本人の口に合う味付けやメニューが多いように感じました。
グアムのスーパーマーケット
グアムには、ペイレス(PAY-LESS)という大きなスーパーマーケットがありました。グアム内に6店舗あり、地元の方々だけでなく観光客も訪れる有名なスーパーマーケットです。 食品から生活用品、雑貨などいろんなものが揃っており、見ているだけでも楽しい場所でした。
同じ種類の野菜や果物が複数積み上げられ、彩りよくきれいに並んでいました。日本より野菜や果物の種類がとても豊富でした。日本のスーパーではパックや袋に入っており、個数や量が決まっていますが、グアムでは量り売りになっていました。1ポンド(約454g)当たりの料金で売られており、必要な量を袋に入れて購入します。各場所に量りが吊らされており、簡単に計ることができます。海外ならではの購入方法でした。
また売っているものが全てビックサイズで、売られている商品の大きさにはとても
驚きました。特に野菜の大きさには驚き、右の写真は「きゅうり」の写真ですが、私は最初ズッキーニかと思ったくらい太く大きかったです。
その他にも飲み物や缶詰などグアムならではの商品がたくさんありました。例えば、ココナッツウォーターがココナッツのような形で売られていたり、グアム限定のグアム料理のレシピが書かれたスパムが売られていたり、日本へのお土産として購入するのも楽しかったです。
おすすめレシピ
チャモロ料理の甘辛酸っぱいソースは、海鮮にもとてもよく合います。カルパッチョをチャモロ風のソースに変えると一味違った料理を楽しめます。
●鯛のケラグエン
【材料】(4人分)
・鯛(刺身用) ・・・16枚程度(300g)
・玉ねぎ ・・・1/4個
・塩 ・・小さじ1/2
・レモン汁 ・・・大さじ3
・ココナッツパウダー ・・・大さじ1
・唐辛子粉(七味唐辛子でもOK) ・・・少々
(・青ネギ ・・・少々)
【作り方】
1.玉ねぎを薄切りにし、水にさらしておきます。
2.塩、レモン汁、ココナッツパウダー、唐辛子粉を混ぜ合わせます。
3.鯛をお皿に並べ、水にさらした玉ねぎをのせ、2をかければ完成です。
※ 最後に青ネギを上から散らすと色合いが良くなります。
※ 時間があれば、上記1、2、また盛り付けるお皿も冷やしておくとよいでしょう。
※ 鯛だけでなく、サーモンやタコなどでもおいしくいただけます。